Message 代表者メッセージ

祖父が会社を立ち上げ、父から私へと会社を受け継いできました。私が社長に就任したのが平成21年3月31日。気付けば社長に就き長い年月が経ちましたが、とても充実した中身の濃い年月でした。

父の仕事に向き合う姿勢、社員を第一に気遣う心意気とその根幹となる経営方針や、社員を家族のように労りながら父をサポートする母の姿、並々ならぬ責任感と誇りをもって現場に取り組む社員の姿を見てきて、古い言い方かもしれませんが、先代たちの背中や社員をはじめ現場に携わる方々から多くを学び実践し、今日に至ります。

現役時代の父は、社長業をしつつ現場でバックホウを操縦し陣頭指揮を執るような、正に現場人間でした。時には笑い、時には本気で叱り。わが家ではその日の工事進捗や出来事をよく話していたものです。大雨が降れば自らも現場の状況と安全確認に向かう姿を幼少期にしばしば目にしました。

一つの現場を完成させるために社員たちは日々弛まずその知恵をふり絞り、労を惜しまず汗を流し、滞りなく現場を着実に進めおります。近隣の方への配慮を忘れず工事への理解を図ることに努め、安全を第一とし品質・工程・出来形等に配慮し、完成に向けて丁寧に取り組んでいる事には頭が下がるばかりです。先代が育んできたこの企業風土・文化はこれからも大切にしていきたいと思っております。

父が祖父から会社を受け継いだ頃は水戸市と茨城県からの仕事が主でしたが、今は国交省・農水省からも受注するようになり、社員がそれぞれの得意分野で活躍しています。このように仕事の幅を広げる事が出来たのも、祖父、父、母、そして社員の努力の結晶が礎となり、ここまで成長することが出来たのだと感謝しています。

弊社が造る道路・堤防・上下水道・農業用パイプラインは長年に渡り多くの方に利用され続けていきます。道路は利便性を向上させ、上下水道は衛生環境を向上させ、堤防は地域の皆様の安全を守ります。

『百の診療所より1本の水路』という言葉が示す様に、衛生的な水を供給する事は人々の生活環境を安全で衛生的にします。弊社が造っているものは地域の皆様の生活を近くで支えており、そして私はそのような地域社会に資するモノづくりに携われていることに何よりも誇りをもっております。

昨今は建設業においてもDXを取り入れ現場を進めていく時代となりました。弊社でもDX推進を加速化させつつありますが、一方で培われてきた企業風土・文化や従来工法も残しつつ、組み合わせる事で既存のビジネスモデルを変革し、私自身がその陣頭に立ち社員たちと共に、地域社会に貢献すべく舵を執って参りたいと気持ちを新たにしております。

高橋建設工業株式会社
代表取締役 高橋 順子